心臓リハビリテーション
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心臓リハビリテーション

心臓リハビリテーションNEWS 第8号

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心臓リハビリテーションとは

心臓リハビリテーションと聞くと、「心臓が悪いのになんでリハビリするの?」と思われる方も多いと思います。
当然のことながら、心臓の働きが低下していますので、無理に運動をすることはできません。
しかし、長時間安静にしていると、むしろ心臓の機能は低下してしまい、さらに全身の筋力も衰えて、ますます動くことができなくなります。
心臓リハビリテーションでは、専門のスタッフと機器を用いて、運動時の心臓の動きを確認しながら、その人に合った適切な運動強度と運動時間を設定した上で運動療法を実施します。
同時に、正しい心臓の知識と適切な生活指導を行うことで、再び心臓病にかからないように学習していきます。
運動療法と心臓病の学習、生活指導(食事指導・薬剤指導・禁煙指導など)を組み合わせて、社会復帰と心肺機能の予防を目的とすることが心臓リハビリテーションです。
心臓リハビリテーション解説

心臓リハビリテーションの効果

訓練を継続することによって、次のような効果が期待できます。

  1. 運動することによって、酸素の取り込みがよくなる。
  2. 運動能力が増加することによって、楽に動けるようになる。
  3. 気持ちよい汗をかくことによって、不安やうつから解放される。
  4. 狭心症や心不全の症状が軽くなる。
  5. 生活習慣病の危険因子(血圧、血糖値など)がよくなる。
  6. 血管内皮機能(血管が自分で広がる能力)がよくなり血液の循環がよくなる。
  7. 自律神経のバランスや働きがよくなることによって、血圧や脈拍が安定し、不整脈が起きにくくなる。
  8. 血液凝固因子が安定し、血栓ができにくくなる。
  9. 心筋梗塞の再発や突然死が減り、死亡率が減少する(三年間で約二十五%低下)。
  10. 心不全の死亡率や再入院率が減少する

心リハは死亡率を56パーセント減少させ、再発を28パーセント減らすとされています。

心肺運動負荷試験

心電図・血圧・呼吸中の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら運動(自転車こぎ)をして、心臓に負担をかけないような運動量を評価する検査です。
どのくらい体力(運動耐容能)があるか・・・嫌気代謝閾値(anaerobic threshold ; AT)で分かります。

AT (anaerobic threshold)とは?

人間は酸素を吸って二酸化炭素を吐くという呼吸をしています。
軽い運動の場合は取り込んだ酸素の量と吐き出した二酸化炭素の量は同じ割合となります。
これを有酸素運動といい、酸素が十分に取り込め心臓に負担のかからない運動です。
しかし運動量が増加すると筋肉に乳酸がたまりはじめ、その乳酸を減らそうとするための代謝が加わり、二酸化炭素の吐き出す量が増えてきます。
この運動を無酸素運動といい、酸素が不足した心臓に負担のかかる運動です。
ATというのはこの有酸素運動と無酸素運動との切り替えの点です。
トレーニングしていただく運動量はきつすぎても体に負担となりますし、逆に軽すぎても効果は期待できません。
すなわちATは心臓に負担無く、さらに効率よくトレーニングをしていただける運動量と言えます
検査後データを解析し、ATがどのくらいか、最大どこまでがんばれたか、そして今後の具体的なトレーニング方法等の指導をさせていただきます。

心臓リハビリテーションの適応疾患

  • 心筋梗塞・狭心症
  • 心臓手術後(冠動脈バイパス術・弁置換術等)
  • 軽症~中程度の心不全
  • 閉塞性動脈硬化症

当院の心臓リハビリテーションの特長

  1. 当院では心筋梗塞や狭心症のカテーテル治療として、再灌流療法(冠動脈インターベンション)を行っております。治療後、全身状態に応じてできるだけ早期に、医師・看護師・理学療法士など多職種で討議し、心臓リハビリテーションを実施できるような体制をとっております。
  2. 日本心臓リハビリテーション学会に認定された2名の心臓リハビリテーション指導士(医師・理学療法士)が在籍しており、質の高い心臓リハビリテーションを早期より実施し、患者様が社会復帰できるようにサポートします。
  3. 心肺運動負荷試験に使用する自転車エルゴメーターは、三菱電機エンジニアリング製ストレングスエルゴ8を導入しています。これは高齢者や体力低下が著しい方でも0W負荷(極低負荷)より実施でき、安全に検査が実施できます。また、訓練としての運動療法としても使用でき、特に高齢の心疾患患者様には有用です。

心肺運動負荷試験検査(CPX)

左:負荷心電図装置(日本光電STS-2100)
中:自転車エルゴメーター(三菱電機エンジニアリング ストレングスエルゴ8)
右:呼気ガス分析装置(ミナト医科学AE310S)

心臓リハビリテーション指導士の紹介

内科医 心臓リハビリテーション指導士 内藤 貴之

内科医
心臓リハビリテーション指導士
内藤 貴之

 心筋梗塞や心臓手術をした後の患者さんに、心臓リハビリテーションをすることで、身体面での動作が楽になり、自覚症状も軽くなります。精神面では、病気に対する不安などが改善するため、心身両面から快適な生活を長く続けることができるようになります。
当院では医師はもちろんのこと、理学療法士・看護師・臨床検査技師をはじめとした多職種からなるチームで、患者さん一人一人の症状に合わせた訓練を実施します。訓練の結果、運動能力が増加し、楽に動けるようになったり、狭心症や心不全の症状が軽くなる、心筋梗塞の再発防止につながるなどの効果が期待できます。
青森県においても、心疾患を抱える患者さんが増えているのが現状です。この心臓リハビリテーション訓練を通じて、心疾患を抱えた組合員・地域住民の皆様が、より快適な生活を送ることができるよう尽力し、短命県返上にも貢献していきたいと考えています。

理学療法士 心臓リハビリテーション指導士 櫻田 雄大

理学療法士
心臓リハビリテーション指導士
櫻田 雄大

 心臓リハビリテーションの内容は①運動療法、②教育・学習、③カウンセリングが中心となります。
運動療法は有酸素運動(歩行や自転車こぎなど)を中心に、ストレッチや筋力トレーニングなどを行います。
心機能が低下した患者さんには無理な運動はかえって病状を悪化させてしまう可能性があるため、その人の病状にあった適切な運動を設定する必要があります。そのために、心電図、血圧、呼吸中の酸素、二酸化炭素の濃度を計測しながら自転車こぎを行う心肺運動負荷試験(CPX)という検査を行うことで心臓に負担なく、さらに効率よくトレーニングをしていただける運動を判別します。
教育・学習は二次予防と緊急時の対処法を中心に行います。具体的には禁煙指導、食事指導、薬剤指導、心疾患の知識学習、悪化時の対処法などを行います。
カウンセリングはうつ病や不安に対する処置、社会復帰・復職相談などを行います。
心疾患の患者さんが不安なく快適に生活できるよう、スタッフ一同努力して参ります。

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