一般病棟(急性期)リハビリテーション
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一般病棟(急性期)リハビリテーション

私たちが提供するサービス

  • 循環器、呼吸器、消化器疾患などの主に内科疾患にて入院された患者さんに対してより早期からリハビリテーションを行うことで、可能な限り早期に退院ができるように関わっております。
  • 患者さん自身が自分の病気に対する理解を深め、再び悪化しないように多職種で指導を行っています。
  • 地域連携の後方病院として、脳血管疾患の方や大腿骨頸部骨折の患者さんを積極的に受け入れて、回復期リハビリテーション病棟へスムーズに移れるようにリハビリテーションを積極的に行っています。

具体的なサービス

  1. 発症後、可能な限り早い段階でリハビリテーションを行います。
  2. 運動機能とADL(日常生活動作)の維持向上を目指します。
  3. 嚥下障害に対しては嚥下造影、嚥下内視鏡検査を積極的に提案していきます。
  4. リハビリテーション実施計画書を作成して、患者様とリハビリテーション内容について確認し目標を共有します。
  5. 疾病管理や自宅での生活について多職種で討議し、必要な指導を行っています。

一般病棟の特徴

1.リハビリ各階担当者によるリハビリテーションカンファレンスを入院時1週間以内に行っています。

入院当初より、社会的背景や初期評価より、早期にゴール設定を行っています。
担当者だけではなく、チーム全体で討議することでより広い視点での計画立案を心がけています。

2.病棟での医師・看護師によるカンファレンスにも参加して、より緊密な連携を目指しています。

3.糖尿病患者様の教育入院に「糖尿病の運動療法」で関わっています。

当院では多職種が協同で「糖尿病教室」に関わっており、リハビリテーション科は「糖尿病の運動療法」を担当しており、講義と実技を行っています。

4.回復期リハビリテーション病棟へスムーズに転棟できるように、病棟でのリハ実施やリスク管理などの情報を集めています。

5.PCTカンファレンス

PCT(緩和ケアチーム)があり、医師、薬剤師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、管理栄養士など多職種が関わり、身体や心のつらさや苦痛を和らげ暮らしているように支援していくためにチームを結成して情報交換をしています。

がんリハビリテーションについて

がんのリハビリテーションとは?

「がん患者の生活機能の生活の質(QOL)の改善を目的とする医療ケアであり、がんとその治療に因る制限を受けた中で、患者に最大限の身体、心理的、職業活動を実現させること」とされています。

がんリハビリテーションの対象となる障害の種類

がんそのものによる障害
  • 骨への転移による痛みや骨折
  • 脳腫瘍による麻痺や言語障害
  • 腫瘍が神経を巻き込むことによる痺れや感覚の低下
  • 悪液質(がんの組織がほかの正常組織が摂取しようとする栄養を奪ってしまう)による体の衰弱
がんの治療の過程で生じる体への影響
  • 乳がんの手術によるリンパ浮腫、蜂窩織炎、肩関節の機能障害
  • 腕や脚のがんの手術による機能障害
  • 頭頚部がん(鼻・口・あご・のど・耳などのがん)の手術による嚥下障害や発声障害
  • 薬物療法や放射線治療による「だるさ・倦怠感・痺れ・体力や筋力の低下」

身体がつらい時になぜリハビリを行うのか?

体の中にがんが存在している状態では、がんの組織がほかの組織が摂取しようとする栄養を奪ってしまう事により、体の衰弱 (がん悪液質) が起こりやすく、さらなる身体機能の低下を引き起こします。

こうして栄養障害が起き活動性が低下すると、筋力・体力が低下し、わずかな運動や動作で多くのエネルギーを消費してしまうため、いっそう疲労しやすくなります。そして「疲れるから動きたくない」が習慣化し、生活のなかでの活動量が減少することで、さらに体力・筋力が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

この悪循環を阻止するために、リハビリテーションでの運動×栄養士による栄養管理が重要となってきます。最初は低負荷から運動する事によって、身体機能の低下を予防し、身体機能を維持・運動能力を高めていくと、動作時のエネルギー消費率が軽減し、疲れにくくなってきます。また、体を動かすことによって、気分転換や精神的苦痛・落ち込みの軽減も得られます。

がんリハビリテーションの取り組み

当院では、がんリハビリテーション研修を終えた理学療法士4名、OT1名、ST1名を主体として、患者様のリハビリに関わっています。
その他に、医師・看護師・栄養士・薬剤師・ケースワーカーとチーム体制をとり、他職種一丸となって患者様のケアに努めています。週に1回カンファレンスを開催し、患者様の思いや困っている事、栄養状態を情報共有しています。

呼吸リハビリテーションについて

呼吸リハビリテーションとは?

呼吸リハビリテーションとは、呼吸器に関連した病気を持つ患者が、可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため、医療者と協働的なパートナーシップのもとに疾患を自身で管理して、自立出来るよう生涯にわたり継続して支援していくための個別化された包括的介入です(呼吸リハビリテーションに関するステートメント2018より抜粋)。

呼吸リハビリテーションにて、運動療法の開始時には、効率のよい運動トレーニングを目指したコンディションづくりのために、呼吸パターンの修正や柔軟性のトレーニングを行う事が望ましく、重症例ではコンディショニングに長期間を要し、基礎的な内容のADLトレーニングも必要になってきます。

一方で軽症の方の場合は、コンディショニングやADLトレーニングだけでなく、高めの負荷量を設定しての運動療法を行うこともあります。その方の病状や、重要性の高い動作の獲得に向けた練習などを、評価に基づいて行っていきます。

呼吸リハビリテーションの目標

短期目標:息切れ及び運動耐容能を改善する事。

長期目標:日常の身体活動性を向上させ、長く維持させる事です。

その結果、以下の効果を得る事が出来ます。

  • 呼吸困難、運動耐容能、不安や抑うつを改善
  • 健康関連QOLや健康状態を向上させ、入院を予防する。
  • 日常生活や職場への復帰
  • 家庭での充実
  • 社会参加
  • 趣味およびレジャーの再開あるいは開始
  • 精神面な面での強化
  • 自己管理能力の向上
  • 社会資源の活用と経済負担の軽減
  • 在宅機器操作の習熟と管理能力向上
  • 日常生活への満足感

当院ではこれらの目標達成するために、運動療法だけではなく、病状に合わせた治療体操・生活の工夫提案などをしながら、多職種と力を合わせて、患者様のサポートをしていきます。

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